第60週 実ジョブから得た気づき

以前、初の実ジョブを頂いた会社から、小さいお仕事を何件かもらうようになりました。全てメディカル系の産業翻訳です(チェックも込み)。これまでは1日で完了するような本当に少量のものだったのですが、初めて6000w超のお仕事を頂きました。

ちょっとスケジュールはタイトだけどなんとか行けるだろうと思って受けたのですが、想定が甘かったです・・・。

初めましてのTradosプロジェクトパッケージ&タグと、英文スタイルガイド


存在は知っていたTradosプロジェクトパッケージ。Tradosでの純粋な訳出作業はずっとやってきましたが、プロジェクトパッケージを扱うのは初。最初に作業ファイルが見つからなくて少し焦りましたが(フォルダ内に格納されていました)、その後はスムーズに作業できました。

問題はタグの取扱いでした。フォントの区別や画像の挿入に使用される「タグ」。特許翻訳では使わないので「は~、これがタグか~」なんて思いながら、完全に手探りで進行。しかも大量に入っていたので、細々とした処理作業がかなりありました。

ちなみにこちらの会社は海外企業のため、やり取りはいつも英語です。したがって、今回渡された膨大な量のスタイルガイドと指示書ももちろん英語でした。特許など技術的な文書と違って、この手の文書は読み慣れていなかったため「Abbreviations(略語)」「Acronyms(頭字語)」など、普段なじみがない単語のオンパレードに苦戦してしまいました。

これらの処理に予想より時間がかかることが想像できていなかったため、結局かなりハードな進行になってしまい、「どうにかこうにか納品できた・・・」という結果に。

前回の「誰に読んでもらうかを意識する」という気づきを実戦で生かそうと、モニターに付箋で貼って作業したのですが、やはりまだ、誤訳や訳漏れがないよう気をつける方に意識が集中してしまいました。これが自然にできるようになるまで、訓練あるのみですね。

今回の実ジョブから得た気づき



  1. この会社からの仕事は前処理に時間がかかることを心得ること。

  2. その上でスケジュールが厳しいと判断したら、きちんと断ること(もしくは交渉)。

  3. 統計学と解剖学の勉強も始めること。

  4. メディカル系の仕事の効率を上げるには、どういうスキームを作るべきか考えること。


特に3番目。まだメディカル系に手を染めて間もない身ですが、必ず統計学の知識を求められます。学生時代はExcelでなんとなくくぐり抜けてきた統計学と向き合う日がやってきました。

さっそく、専門サイトで入門としてオススメされていた本を購入。今週末は予定があってジョブはお休みするので、その間に読了し、必要があればさらに専門的な本に進む予定です。



写真は、一緒に購入した解剖学の本と、先週から手を付け始めた「臨床薬物動態学」の教科書です。あと購入予定なのは、「The Language of Medicine」。



ちょっとお高いのですが、写真が豊富なのと、専門用語の成り立ちを理解する点に重点が置かれている点が魅力的。
��参考サイト:https://anatomy.med.gunma-u.ac.jp/?p=8838)

その他に、東北大学のMEMSパークコンソーシアムの講義を視聴し始めました。12月に参加予定のセミコンジャパンでは、医療分野で活用されているMEMSの情報収集にポイントを置いて回る計画です。そのための基礎勉強も少しずつ始めました。

やることは多いですが、少しずつ確実に進めていきたいと思います。

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勉強時間 31.5h + 実ジョブ31h

MES東北大講義①⑩

「臨床薬物動態学」 P.1-6

WIPOウェビナー受講(PATENTSCOPE予習)

講座ビデオ視聴(2526_トライアル合格後の行動指針.mp4、2531_行動と修正の繰り返し.mp4、2607_トライアル合格時に持つべきマインドセット.mp4) 実ジョブ2件

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