第46週 対訳1本目終了

ついに対訳ステージに入りました。
��件目は米国R社のEUV露光用レジストの特許。日本語明細書での基礎知識インプットが効いたため、あまり悩まずに進めることができましたが、Tradosの環境を整えたり、Multitermへ鬼のように用語登録をしたりで、しっかり一週間かかりました。

しかし今回の対訳取りに使った訳文は、個人的に「アタリ」でした。
訳者さんの英語スキルが高いのか、難しい構文がとても上手く訳されて頭にすっと入ってくる訳文だったのです。過去に1年ほど校正の仕事をしていましたが、ここまで上手く訳す方にはなかなか出会えませんでした。一方で専門用語に関しては「?」となる用語を選択されていることが度々ありましたが、そこはしっかり修正して、将来の自分の血肉とすべくメモリと用語ベースに取り込みました。

途中、Tradosのエラーにも何度か悩まされました。例えば、GlossaryConverterを使ってExcelの対訳表を用語ベースに入れようとしたところ、「Can’t detect multiterm, using zdt/xml as termbase format instead.」というエラーメッセージが出て処理がストップするのです。

Trados関連のエラー解決方法を検索してヒットするサイトのほとんどがレバレッジ受講生のブログ。今回はmoncanaさんの記事に助けられました。

私はGlossaryConverterでxmlファイルを作成→Multitermでメインに使用している用語ベースへインポートという方法をとりましたが、その際に発生したエラーについては、
追記:どうやら「ログファイル」下にある「高速インポート(MultiTermXMLと完全な互換性があるインポートファイル)」項に✔をつけるとエラーが発生してしまうことがあるそうです。その場合は✔なしで作成してみてください。

��・・の方法で解消することが出来ました。ありがとうございました。もう、あちこちに神がいっぱい。

さて明日からはR社のレジスト特許でもう何件か対訳を取っていきます。
同時進行で「IBM社レジスト特許を読む」シリーズを進めており、分からない知識の調べ方や、確定訳がない単語の処理などを再確認しています。

また、昨年手を付けることがなかったXシリーズ、Yシリーズのテキストも読んでいます。
「専門知識が全くない状態から、その分野の研究者と同じレベルでの専門用語の理解を目標にしてしまうと、ほぼ100%挫折します」「~というぐらいで結構です。それ以上調べようとすると、気になって勉強が先に進まなくなります。潔癖性・完全主義の人は気をつけてください・・・」~テキストより抜粋~

これを読んでハッとしました。ズボラなくせに潔癖性がふと顔を出してしまうことがある私。知識は多重塗りで深めていくことを忘れないよう、印刷して机の前に貼りました。

さて、先日の韓国への輸出規制のニュースで気付いたのですが、レジストは日本一強なんですよね。ということは、英日案件は少ない。実際jplatpatで日本出願を調べてみると、英日案件が発生しそうなのはR社の特許のみという状態です。まずは英日から参入する計画なので、次に対訳取りをする分野は各国の出願状況も踏まえて決めなくてはいけませんね。

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