第24週
理論化学、「原子の構造・周期表」に入りました。軌道についてはすでにまとめたノートがあったので、そこに書き込みつつ、内容の確認と補充。各族の性質についてまとめましたが、なぜそうなるのかの説明が出来ない項目が多く、今後の宿題とし、折に触れて加筆していきます。
元素と原子の違い
原子には同位体を持つものがある。同位体とは、同じ原子番号(=陽子数)でも中性子の数が異なる原子のこと。水素でいうと、(軽)水素、重水素、三重水素など。これらの同位体はそれぞれが「原子」であり、すべてひっくるめて水素という「元素」である。
同位体と同素体
同位体とは、同じ原子番号(=陽子数)でも中性子の数が異なる原子のこと。同素体とは、同一元素の単体のうち、結晶構造や結合様式が異なる物質同士の関係。同じ元素だが、化学的・物理的性質が異なる。同素体を持つ主な元素はSCOP。Sの同素体は斜方硫黄、単斜硫黄、ゴム状硫黄。Cの同素体はダイヤモンド、グラファイト、ロンズデーライト、フラーレン、無定形炭素、カーボンナノチューブ。 Oの同素体はオゾン(O3)、四酸素(O4)、八酸素(O8)。 Pの同素体は白リン(黄リン)、赤リン、紫リン、黒リン。
遷移元素
3~11族の元素で、全て金属。最外殻の内側に電子が詰まっていくエリア。第4周期でいうと、4s軌道が閉殻した後、ひとつ内側の3d軌道に電子が詰まっていくSc~Znのエリア(過去記事参照)。13族のGaまで最外殻の電子数は変わらないので、同周期で性質が似る。
性質
・融点が高く、硬度も高い。(→結合が強固)
・常磁性を示すものが多い。 (→不対電子の存在?)
・錯体を形成するため、触媒として有用なものが多い(→?)
・化合物や水和イオンが色を呈するものが多い。
※12族が遷移元素ではない理由。
化学的性質が典型元素の金属に似ていること、イオン化してもd軌道が10電子で満たされ閉殻していることから典型元素に分類されるが、遷移元素として分類されることもある。
典型元素
遷移元素以外の元素。原子番号が増えると最外殻電子が増えるため、周期表の縦方向、つまり同族で性質が似る。(価電子により化学結合の特性が決まることによる。)
アルカリ金属
1族のH以外の元素。ただしLiだけ他のアルカリ金属元素と性質が少し異なる。
性質
・1価の陽イオンになりやすい
・軟らかく、軽い金属
・反応性が良い。(→イオンになりやすいということは単体の状態が不安定。酸化されやすいため、空気中に放置すると発火することもある。石油中に保存すること。)
・沈殿物を生じない。(→イオンとして安定しているので、水に溶ける。)
・炎色反応で同定できる。
アルカリ土類金属
2族のBe、Mg以外の元素。
性質
・2価の陽イオンになりやすい
・密度が小さい。
・反応性が良い。(→アルカリ金属と同じ)
・沈殿物を生じる。(アルカリ金属は沈殿を生じないが、アルカリ土類金属は沈殿を生じる。アルカリ金属より原子半径が大きい=イオン半径が小さいため、2族原子塩の結晶格子が相対的に小さく、強固であるため?)
その他、原子の軌道、希ガス、ハロゲンについては過去記事にまとめています。
物理シリーズとその他ビデオの消化も順調です。こちらのペースはかなりゆっくりではありますが…。まずは化学を集中して終わらせる計画です。それでは来週も黙々とやっていきます。
コメント
コメントを投稿